10月20日午前9時40分頃、名古屋市営バスがカスハラ行為により運行が取り止めに追い込まれた。
事件が発生したのは名古屋市名東区のバス停。発車しようと一度ドアを閉めたバスに乗り込んできた男性が、運転手に「駆け込み乗車すんなっていつも言っているのお前だろう」「お前降りろ」「お前降りろや」等と怒鳴りつけた。営業所に連絡する為に運転手がバスを降りたことで、当時少なくとも35人いた乗客らは次のバスに乗り換えざるを得なくなった。次の停留所で当該バスを待っていた利用客等も併せ、40人以上に影響が出た。
11月14日、警察は威力業務妨害の疑いで男性を逮捕、男性は容疑を認めている。警察は以前より名古屋市交通局から複数の相談を受けており、男性との関連を調べている。
他方、今回の逮捕を受けても、名古屋市交通局の中で基準となるカスハラへの対策指針やマニュアルが存在しない為、今後男性に対し乗車拒否等の措置を取ることは難しいという。カスハラへの対応基準を設けることの重要性が浮き彫りになった事案とも言える。
愛知県では現在、カスハラ防止条例制定の検討が進められている。
バス運転手に「お前、降りろ」 カスハラで乗客35人が次のバスに乗り換えるはめに…業務妨害容疑で男逮捕- 名古屋テレビ【メ~テレ】他